【プロフィール】

藤森 研伍/Kengo Fujimori
起業準備中
Old Pub House CHILL(上田市)オーナー
*参考URL:https://twitter.com/ourcar4

2016   営業代理店の立ち上げ・運営( 全国3)
2018   インド・アフリカにバックパック
2019   OURCAR のテスト開始・飲食店立ち上げ
2021/3  信州大学卒業
2021/4  東京引越し・IT 企業( マーケティング関連) に勤務
2022/4  退職・長野にU ターン・飲食店/OURCAR の推進

NSSで取り組む事業:地方特化型カーシェアサービス
■ 解決する課題:居住場所の・経性による車両保有のしさ

藤森さんがビジネスをする原点

自分でビジネスをしたいと思ったきっかけは、大学在学中にアメフトをやっていて遭遇した下半身が動かなくなるかもしれないような大怪我と、入院中に大阪から駆けつけてくれたお父さんとの会話からでした。

病院の一室での父との会話は様々な方向性に発展していきました。どうして大学にいくんだっけと言う何気ない会話から、「人生のベクトルを拡げる場所が大学だ」と父の一言。

自分なりに咀嚼した結果、自分ってこのままで良いんだっけと言う疑問と、「世界一周に行きたい」「将来社長になりたい」と言う想いが生まれたきっかけになりました。

自分が想い描いた景色が出来上がってくるのがむちゃくちゃわくわくした

大怪我から回復後、社長になるべく光回線の代理店ビジネスにて起業しました。長野県内の大学生チーム20名で全国3位の売上をあげるまでに拡大。事業を拡大する一方で、「なんでやってるんだっけ」と言う疑問は常に自分の中にありました。

この違和感と自問する中で辿り着いた答えが、「本当に心から自分が価値がある事業でないとやりたくない」でした。大学1年生のときに、友人と200人を超えるクラブイベントを開催。この経験がめちゃくちゃ面白かったし、自分がイメージした景色が出来上がっていくのが楽しいと言う感覚を抱いていたことを思い出しました。実はこれって事業と同じで、事業も自分が思い描いた価値でユーザー様が喜んでくれる、これがまさに自分が納得出来る事業だと実感した気付きでした。

世界一周からの帰国と先輩経営者からの一言

世界を見る中で印象的だったのが、アフリカとインドです。現在の大量生産、大量消費に基づく違和感が芽生えました。それと相まって、帰国後に祖父からもらった1台の車からシェアリングの思想に発展しました。自分自身、車がなくて苦労したことから、祖父にもらった車をみんなでシェアすれば良いと考え、自身の周囲を中心にカーシェアの事業を開始したのがそのときです。

同時期に出会った先輩経営者から「どの事業ドメインでも本気でやればどこまでもいけるよ」という話が凄くしっくり来ました。これが、自分の中でカーシェアでやっていこうと覚悟が決まった瞬間でした。

実は、事業を推進するにあたって全部で100個くらいの事業アイディアを考えましたが、カーシェアは自分自身の課題から発展した「手触り感」と、「事業としての規模」も狙えるためビジネス上の戦略性も強い、この2点が大きな決め手となりました。また、2年前に亡くなった祖父にもらった車からスタートした想いが、自分の中ではこれしかない!という後押しにもなりました。

OURCARとは

地方発のカーシェアリングサービスです。まずは車を持ってない方向け(学生・転勤者・移住者など)に注力していく予定です。他にも、お子さんが生まれて車の必要台数が増えたご家庭など、隠れた需要があると考えています。すでに松本でトライアルを実施していまして、競合他社と比較した際、リピート回数に強みがあると考えています。

NSSに求めることは?

今一番求めているものは、仲間作りです。長野市が運営しているという点がとても魅力的で、ネットワークの幅広さや安心感を感じています。ビジネス形成において、士業の方や専門知識のある方のサポートを受けられるのもとても魅力的です。

チームとして一緒にやっていく仲間としては、同じ想いを持って、より強くコミットしてくれる人材を探しています。特にエンジニア、営業、マーケティング人材は必須だと感じています。今現在も手伝ってくれるメンバーはいるのですが、同じ熱量で取り組めるメンバーをどんどん増やしていきたいです。チームをより強固にしていきながら、資金援助なども受けビジネスを拡大させていきたいと考えています。

OURCARを大きくしてどんな世界感を実現したいですか?

一言でいうと「移動により幸福度が上がる世界」です。私自身がバックパッカーをしていた経験ともつながるのですが、移動によって得られる経験や人との出会いはかけがえのないものです。普段生活するテリトリーから出ると、新たな気付きがあり、どんどん見えている世界が広がっていく楽しさがあります。

実際、ここ数年コロナによる移動制限で無意識にストレスを感じてきた方は多いと思います。単純に移動手段が限られることで、その人の可能性が狭まってしまうのはとてももったいないことだと感じています。OURCARを通して、移動による楽しさを実感してもらうことで、幸福度が上がる世界を実現していきたいと考えています。