【プロフィール】

田中 一弘/Kazuhiro Tanaka
MeTown
*参考URL:www.metown.xyz

1989      北海道札幌市生まれ
2008      北嶺高校卒業
2012      慶應義塾大学総合政策学部卒業、同年 JA三井リース株式会社入社
2018      九州大学生物資源環境科学府修士課程修了
2022      MeTown創業

NSSで取り組む事業:地域産品の参加型予約購入プログラム「MeTown(β)」の開発
■ 解決する課題:優れた地域産品の作り手が、地域産品を愛するファンと繋がっていないこと

田中さんがビジネスをする原点

高校生2年生の時に、地元北海道「夕張市」が財政破綻したことを目の当たりにしました。それまでは、特にやりたいことがない平凡な高校生でしたが、その時に中央と地方の関係性に関心を持ち、地方自治とソーシャルビジネスを学ぶべく、慶應義塾大学SFCへ入学しました。

大学時代、高知県や長崎県、海外ではニュージーランドなど、様々な農村へフィールドワークを重ね、農業を実践していく中で、農業が大好きになり、「農業」と「地方創生」に携わる新しいビジネスを立ち上げたいと思うようになりました。当時は、自らの事業アイデアが固まっていなかったために、これらに関連するビジネスができる環境を求めて農業系のファイナンス会社に就職をしました。

転機

2022年に入り、web3元年と呼ばれる時代に突入し、農業や地方創生文脈においても、新潟県山古志村の事例(NFTを活用して世界中からデジタル村民を集めて町おこしをしている事例)など、「グローバルとローカルの関係性」や「バーチャルとリアルの関係性」がテックによって、大きく変わり始める時代の潮目を感じるようになりました。前職において、スタートアップ投資や、新規事業立ち上げの経験を積ませていただき、尊敬できる起業家の方々の近くで仕事ができていたことも相まって、自らも1度の人生で悔いのないようにチャレンジしてみたいと思うようになり、独立をする決断をしました。

長野スタートアップスタジオでの起業準備

自らの事業アイデアが「ローカル」に関する内容ではあるものの、家庭の都合で自らの活動拠点を当面は東京から移せないという状況があったため、東京では得られないローカルの視座を獲得したく、長野スタートアップスタジオ(NSS)の門を叩きました。私の場合、事業アイデアを創るフェーズからの起業準備となったため、山あり谷ありな道のりを歩んでおりますが、NSSのコンセプト「やさしい起業コミュニティ」の通り、精神的な側面も含めてNSSの皆様の温かいサポートがあったからこそ何とか前に進むことができていると思っています。

MeTownとは

MeTownとは、その地域が世界に誇る産品(農産物、海産物、加工品など)の「参加型予約購入」という新しい体験価値の提供を通じて、その地域のファン(デジタル関係人口)の輪を世界中に広げていくためのビジネスを構築しております。第一弾の取組として、地域産品の参加型予約購入プログラム『MeTown(β)』の開発を行っています。

MeTownの事業と展望

詳細は近日中にリリースを致しますが、まずは15年前に自らを農業・地方創生の領域に導いたきっかけである「夕張市」の「夕張メロン」に関する新しい試みを始める予定です。

具体的な内容は、随時発信してまいりますので、公式サイト(www.metown.xyz)や公式Twitter(https://twitter.com/MeTown_jp)から最新情報をチェックいただけると嬉しいです。

今後は、フルーツ王国長野はもちろん、日本全国や世界の地域産品を数多く取り扱っていくことで、現在の居住地だけでなく、誰しもが「第二のふるさと(2nd HomeTown)に参加できる世界」を実現していきたいと考えております。