【プロフィール】

名前:松本 寿治

所属:松川村地域おこし協力隊

URL:https://nou-x-nou.studio.site

経歴:2006.4~2014.2  株式会社 乃村工藝社 プロダクトディレクター

  2014.4~2022.3  株式会社 松本工作所 代表取締役

  2022.3        創造社デザイン専門学校 卒 白白白

  2022.4~     長野県 松川村 松川村公民館 地域おこし協力隊

NSSで取り組む事業:

農家とデザイナーをマッチングするレベニューシェア型デザイン伴走サービス「nou×nou」

■解決する課題:

・地域の農家は高品質な農産物を生産しているが稼げていない

・その解決策を誰に頼んでいいか分からないお金もない

・やりたいやってみたいが出来ていない解き放たれていない

〜インタビュー本編〜

この事業を行うに至った原点

地域おこし協力隊として長野の農村に移住してきた際に、そこに住まなければ分からないことがたくさんあるのだと実感しました。実際に農村の様子を見て、農家が本当にいいものを作っているのにも関わらず、市場に出ていない、適正な価格がついていない、ということに気付きました。 農家がやりたいと思うことをやれていないといった課題もあるなど、一番問題が山積みになっているのは地域の中でも特に農村であると感じました。そんな農村が発展していくために、農家が収益をあげられる仕組みをつくりたい、そういったロールモデルを作りたいと思ったのが原点です。

長野スタートアップスタジオはどんなところ

初めて来た時は、スタートアップ業界に関する知識は全くありませんでした。メンターの方が本気で自身のプランに向き合ってくださって、大変鍛えられました。やさしい起業コミュニティではあるものの、厳しくしてくれるやさしさや本気で事業を起こしてほしいという気持ちが強く感じられる場所だと思います。 他のコンテストでも戦えるようにしてくれた長野スタートアップスタジオは特別な場所ですかね。他のコンテストなどで賞をいただくこともありますが、最初に来たのが長野スタートアップスタジオでなかったら、こうはなっていないと思います。メンターの方や周りのプランを作っている方から学ぶこともあり、視座を上げてくれる環境であると思います。

nou×nouとは

地域の農家とデザイナーをマッチングし、農家にデザイナーが伴走することで、高品質な農産物の商品価値やブランディングを改善し、農家の収益力が向上することを目的としたサービスになっています。 デザイナーは、ブランディング戦略の策定やマーケティング支援、商品パッケージやロゴ、広告などのデザイン制作といったものを農家に提供することで伴走していきます。 農家と誰に、どこに、どう売りに行くのかを一緒に考えるのはデザイナーの役割であり、事業者である農家の想いや考えを整理整頓していくのが私のサービスでの広義のデザインです。

サービスの強みレベニューシェアとは

農家に対するレベニューシェアがサービスの魅力だと思っています。これによってお金がなく通常はデザイナーに依頼ができない農家たちにとっても、初期のリスクを抑えてアクションが起こせるようになります。 また、収益をシェアするという仕組みなので収益をより得ていくためには農家とデザイナーの両者が頑張る必要があります。このように、一緒に頑張っていくスタイルが良いなと思っています。 レベニューシェアは初期は想いとビジョンでいって、最終的に大きなゴールを目指していくようなものだと思っています。300万円からスタートしたものが10年後に10億円稼げるようになってたら面白いですよね。みんなで頑張って、収益をより得て、シェアするような社会をレベニューシェアの仕組みで作りたいと思っています。

 

今後の事業展望

今現在の農家は孤独で横とのつながりがない状態です。自分のサービスで地域にいる農家は解き放てると思っています。やりたいことができていない地域の農家たちを支援していきたいです。 最終的には、自分のサービスで全国の農家たちはやりたいことを実現して、デザインによって多様な特徴ある農家が生まれ、収益を上げている社会にしたいです。