今回は、MIRAIDOORの石坂颯都さんを講師に迎え、スタートアップにおける資金調達とベンチャーキャピタル(VC)の役割について学びました。金融の専門的な話を、学生にもわかりやすく解説していただいたので、そのポイントをまとめます。
自己紹介とメッセージ
石坂さんは、学生時代に塾講師を経験したことから、「人の成長を支えること」に魅力を感じるようになったそうです。現在はベンチャーキャピタルで、起業家に寄り添いながら事業の成長をサポートしています。
印象的だったのは、「投資はお金を渡して終わりじゃない。信頼できるパートナーとして伴走することが大切」という言葉。その姿勢に、石坂さんの想いが詰まっていました。
資金調達の手段とエクイティとは?
スタートアップがお金を集める方法は、大きく融資と投資の2つ。
融資:銀行などから借りる。担保や保証が必要で、返済義務がある。
投資(エクイティ):株を発行し、ベンチャーキャピタルなどから出資を受ける。返済が不要で財務基盤が安定する一方、株主が増えることで経営の自由度が下がるなどのデメリットもある。
投資判断で一番大事なこと
石坂さんが強調していたのは、「なぜその事業をやるのか?」を言語化できるか。
「投資家は数字だけを見ているわけじゃない。経営者自身の覚悟と理由が伝わるかが重要」という話が響きました。
VCの役割と信州の挑戦
VCは資金提供だけでなく、事業成長の伴走者。石坂さんが関わる信州スタートアップ継承支援ファンドでは、創業初期や赤字で銀行融資が受けにくい企業を応援しています。長距離走のようにコツコツ挑戦する事業者を支えたい、という思いで運営されています。
資金調達は手段であり、ゴールではありません。大切なのは、なぜその事業をやりたいのかを明確にし、共感を生むこと。そして、その思いをわかりやすく伝える力です。想いと現実の間に立ち、共感で仲間を増やす、これが起業の第一歩だと感じました。
次回以降のイベント
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