プロフィール

名前:山本麻綾
経歴:兵庫県出身長野県在住。信州大学人文学部、出版社を経て2016年に独立。長野県のニッチな観光情報を紹介するWebメディア「Skima信州」代表、編集長。

事業内容を教えてください。

現在進めている「すきたび」は、地域ならではの体験を集めた予約サービスです。いわゆるOTA(オンライン・トラベル・エージェンシー)で、長野県の歴史や文化に触れられるようなニッチな体験を提供しています。メジャーな観光地の名所巡りでなく、その土地ならではの体験を楽しめるアクティビティを予約できるのが特徴です。

あなたの事業の魅力は何ですか?

もともと、私は王道よりも少し外れた「ニッチなもの」に惹かれるタイプでした。たとえば、観光でも有名スポットだけでなく、地元の人しか知らないような歴史の深い場所や独自の文化を持つ地域に心を奪われることが多かったんです。以前手掛けていた「Skima信州」では主にPRが中心でしたが、「すきたび」では実際にどのくらいの人が長野のニッチな体験を求めて訪れているのかを可視化できる点が大きな魅力です。観光業の新たな可能性を探る、やりがいのある取り組みだと思っています。

事業を進めていく中で、自身にどのような変化がありましたか?

思い描いていたものが、一つ一つ実現していく難しさを改めて実感しています。理想を形にするためには多くの課題をクリアしなければならず、そのプロセスの中で自分自身の考え方や取り組み方も変わってきました。

スタートアップにおいて、一番苦労したことは何ですか?

 

これまでの事業では、ゼロからスタートし、成功を積み重ねることで完成形を作り上げてきました。しかし、スタートアップでは「100の完成形」を最初にイメージし、そこから逆算して事業を組み立てる必要があります。この考え方の違いに苦労しましたね。

NSSとはどんな場所ですか?

NSSは、自分の思いを発表できる場です。そして、その思いを実現するための手厚いサポートが受けられるのが大きな魅力です。メンターのフィードバックがとても参考になり、スタートアップという長い道のりを進んでいく中で、一歩ずつ進めるためのステップを作ってくれる存在だと感じています。

おわりに

山本さんの挑戦は、長野の観光業に新たな可能性をもたらしています。「すきたび」が生み出す新しい旅のスタイルが、長野県を訪れる方々にどのような体験を提供するのか、そしてそれが長野以外の地域にどう広がっていくのか、今後の展開が楽しみです!